季節が変わると車をお持ちの方ならタイヤ交換をしますよね?
交換したタイヤを皆さんはどのように保管しているでしょうか?
間違った保管をしているとタイヤの性能に大きな影響を与えてしまうので、正しいタイヤの保管方法を知っておくことが大切です。
今回は少しでもタイヤの寿命を延ばす保管方法を紹介します!
保管方法で寿命が変わるの?
保管方法によってタイヤの寿命が変わります。
車のタイヤはゴムを使用しており、ゴムはデリケートで自然劣化を起こします。
劣化の主な原因は…
- 紫外線
- 空気圧
- 湿気
- 高温
- 濡れたまま
この原因をほったらかしにして保管するとタイヤの寿命を短くしてしまいます。
しかし、正しく保管することで寿命が延ばせます!
タイヤの保管方法
タイヤを保管する際には、その辺に積んでおけば良いというわけではありません。
タイヤの寿命を延ばす保管方法として大切なのが
- 保管する前の手入れ
- 保管場所
- 置き方
があり、この注意点を守れば少しでも劣化を防げます。
保管する前の手入れ
タイヤを保管する前の手入れとして4つのポイントがあります。
汚れを落とす
道路を走っていると泥や砂、油汚れ、化学物質がタイヤにつきます。
また、スタッドレスタイヤだと除雪材の塩化カルシウムがついているのでそのまま放置していると劣化を早めてしまいます。
汚れを落とす際には、水洗いで優しく洗うのがポイントです。
また、取れない汚れがある場合は薄めた中性洗剤を使うことをオススメします。
空気圧を下げる
タイヤの空気圧は車の車重や荷重でも耐えられるように設定しているのでかなりの内圧がかかっています。
そのまま保管すると内圧でタイヤのゴムに負担がかかるので、タイヤの空気圧を下げておきましょう。
異物が挟まってないか確認
タイヤのゴムの隙間に小石やガムなど詰まってないか確認しておきましょう。
そのまま放置しているとタイヤの溝が変形する可能性があります。
簡単に取れない場合は、マイナスドライバーを使って取るようにしましょう。
タイヤカバーをかけておく
タイヤカバーをかけておくことで直射日光や雨、ほこりや塵から守れます。
保管場所
Q.屋内と屋外どっちがいいの?
タイヤを保管する場所としては屋内がベストです。
屋内では、タイヤを劣化させてしまう直射日光や雨風を避けることができます。
しかし、屋内に保管する場合も注意が必要です。
タイヤを屋内に置く場合は、直接地面に置かずに下に段ボールを敷いて色移りを防いだり、すのこを置いて風通しを良くしておくと良いでしょう。
また、扉を閉めきった状態だと湿度が上がってしまうので定期的に換気すると良いでしょう。
どうしても屋外にしか置けない場合もあると思います。
屋外に置く場合は、タイヤカバーをして直射日光や雨風から守りましょう。
タイヤカバーも防水性、遮光性のあるものを選ぶことをオススメします。
ほかにも、室外機の近くに置くと排気に含まれるオゾンによってタイヤにヒビが入ることもあります。
また、熱源となるストーブや自家発電機のモーター使用機器の近くに置くとゴムの劣化の原因になるので気を付けましょう。
置き方
Q.横置きと縦置きどっちが良いの?
タイヤを保管する際には置き方にも注意する必要があります。
適切な保管方法はタイヤにホイールがついているかで変わってきます。
ホイールがついている場合は横置きがオススメです!
縦に置くと地面とタイヤの接地部分に負荷がかかりタイヤが変形する可能性があります。
ホイールなしの場合は縦置きがオススメです!
横置きにしても問題は無いですが、タイヤのサイドや1番下のタイヤに負荷がかかるので定期的に順番を入れ替えると良いでしょう。
地面に直接タイヤを置くと接着面のゴムが変形したり、床面の変色の原因にもなるので、床面とタイヤの間に段ボールや、すのこを挟んで床とタイヤが直接触れないように注意しましょう。
どちらの積み方も定期的にタイヤの位置を交換すると、よりタイヤの負担が減ります。
保管するときの便利グッズ!
皆さんはタイヤを保管する際はタイヤをむき出しにして保管していませんか?
そのまま保管しているとほこりや塵をかぶったり、タイヤのゴムの部分が劣化したりタイヤの寿命を短くさせてしまいます。
ここではタイヤの寿命を長くさせるために、タイヤを保管する際の便利なグッズを紹介します!
タイヤカバー
タイヤカバーは直射日光、雨風、ほこりや塵から守る役割があるので屋内、屋外のどちらにも必要となるグッズです。
100均でお手軽に購入できるものや、ホームセンターで防水性や遮光性があるタイプもあるので保管環境にあったものを選ぶことをオススメします。
タイヤカバーには4本まとめて収納できるタイプと1本ずつ収納できるタイプの2種類あります。
出典 BONFORM
フルタイプは横置きにして保管する場合にオススメです。
上から簡単に被せて使用できるので手間が省け、タイヤ全体をしっかり覆うのでほこりや塵が隙間から入ることを防ぎます。
出典 BONFORM
1本ずつ収納するタイプは縦置きで収納する方にオススメです。
カバーに取っ手が付いてるものもあるので持ち運びができ、手が汚れることがありません。
まとまったスペースが確保できないマンションやアパートに住んでいる方に向いています。
タイヤラック
タイヤラックはタイヤを収納する棚で、狭いスペースを有効活用して設置できるので複数のタイヤを保管できます。
横置きよりもタイヤの取り出しが便利です。
出典 アイリスオーヤマ
工具は使わず手でパーツをつなげるだけなので組み立てが苦手な方にはオススメです。
縦置きタイプになるのでホイールなしのタイヤを積み重ねて使用すると良いでしょう。
出典 BONFORM
キャスター付きなのでタイヤを乗せたまま4本まとめて移動できるので女性でも楽に使用でき、タイヤ交換の際にも便利なグッズです。
カバー付きでキャスターにはストッパーが付いているので安心安全に使用できます。
タイヤラックの選び方
設置場所を確認してタイヤラックを選びましょう。
タイヤラックにも縦置きと横置きの2つのタイプがありますが、主に縦置きタイプの商品が多く販売されています。
タイヤラックの選び方のポイントは
設置スペースの確認
保管スペースが狭い場合は2段式のスリムなラックがオススメで、無駄なくスペースを確保できるのでマンションやアパートのベランダの狭いスペースでも設置できます。
タイヤのサイズ、重量
タイヤのサイズやメーカーにもよりますが、タイヤ4本の重さは約50㎏にもなります。
そのため耐久重量が最低でも50㎏以上のラックを選び、余裕を持たせておくと安心です。
ラックのタイプ
タイヤのサイズに合わせて使用できる伸縮タイプや、キャスターが付いているタイプもあるので使用目的に合ったラックを選ぶと良いでしょう。
保管場所がない場合は?
マンションやアパートに住んでいる方は置き場所に悩むことがあると思います。
どうしても保管場所がない場合はタイヤ預かりサービスを利用することをオススメします。
タイヤ預かりサービスは費用はかかってしまいますがプロが保管してくれるので安心して預けることができます。
費用を抑えたい、取付が面倒な時は?
オールシーズンタイヤを履くといった手段があります。
オールシーズンタイヤは季節関係なく道路を走れるタイヤで1年中使用できるので夏タイヤ、冬タイヤを買い揃える必要がなく維持費が抑えられます。
しかし、オールシーズンタイヤといってもスタッドレスタイヤよりも性能は下がるので路面凍結した場所を走行することはオススメしません。
まとめ
タイヤは繊細なので正しく保管しないと劣化につながり、寿命が短くなります。
消耗品ではあるものの、タイヤは値段が高いので少しでも長く使用できたらうれしいですよね。
そのため保管する前には洗浄、乾燥、異物除去の手間をかけてメンテナンスをし、保管スペースを整えたうえで、注意するポイントを押さえればタイヤの寿命は延びます。
多くの便利グッズも販売されており使用目的に合ったものを利用することで、以前よりも楽に保管できるのではないでしょうか?
保管スペースがない方にはタイヤ預かりサービスを利用したり、タイヤを使用する環境を考え思い切ってオールシーズンタイヤに変えるといった選択肢もあります。
命を預ける車のタイヤには気を配り、少しでも寿命を延ばせるように正しく保管して管理しましょう。
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