最近、街でよく「SUV車」を見かける方は多いのではないでしょうか?
以前まではアウトドアやオフロードが好きな方に需要があったSUVですが、ここ数年でサイズやデザインが豊富になったことで幅広い層から人気があり、現在もっとも売れている車の1つに位置づけられています。
人気が高まったことで各メーカーからも、さまざまな種類のSUVが販売されたことで購入を検討されている方はどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
- そもそもSUVって何?
- SUVはなぜ人気なの?
今回は「SUV車」のそんな疑問を解決していき、人気が高まるSUVの種類や選び方、メリットとデメリットを解説します。
あわせて人気のSUVを10選まとめました。
SUVとは?
出典 トヨタ自動車WEBサイト
「SUV」は、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(Sport Utility Vehicle)の略で、「スポーツ用多目的車」という意味になります。
「スポーツ用多目的車」と訳されていますが、スポーツやアウトドアなどの荷物をたくさん積んだり、整備されていない道路を走行でき、近年では買い物など日常生活での使い勝手が良い車種として人気があります。
ただし、SUVは明確な定義がありません!
SUVの定義はメーカーによってさまざまで、以前まではオフロードでアクティブに使える車両のことをSUVと呼んでいましたが、今では「オフロード用途」に限らず、街乗りにもアウトドアにも対応しています。
SUVにはボディや排気量に規定が無くボディの形状やデザインのタイプでSUVと判断しているのが現状です。
なぜSUVが人気なの?
SUVの共通点として荷物をたくさん積めるので、街乗りや買い物など日常的にも利便性に優れ、人気がある車種で、その外観のカッコよさからファッション性の高い車として多趣味なシングル世代の愛車や、子育て世代のファミリーカーとしても人気を集めています。
近年では車中泊やアウトドアの人気が高まっているので、悪路も安心して走行できる車高の高さや荷室の広さなどが求められ、SUVが選ばれる傾向にあります。
SUVの分類と種類
SUVの分類
SUVの分類は「クロスカントリーSUV」と「クロスオーバーSUV」の2種類あります。
クロスカントリーSUVは山道や岩場などのオフロード向きの車でクロスオーバーSUVは市街地のオンロード向きの車のことです。
クロスカントリーSUV
クロスカントリーSUVは「ラダーフレーム構造」を採用しています。
ラダーフレーム構造とは、フレームとボディが分かれている構造のことです。
頑丈さがあるため、オフロード向きの設計で、舗装されていない山道や岩場などの道も進めます。
ディーゼルエンジンを搭載しているモデルもあるためパワフルなパワートレインが特徴です。
クロスオーバーSUV
クロスオーバーSUVは「モノコック構造」を採用しています。
モノコック構造とは、ボディが一体化になっている構造のことです。
市街地のオンロード向きの設計で通勤やドライブなどの街乗りにピッタリです。
最低地上高があるので、ある程度のオフロードにも対応できます。
また、ハイブリッドエンジンを搭載しているモデルも多いため燃費もいい傾向にあります。
SUVの種類
SUVのボディタイプは4種類あります。
- 軽SUV
- コンパクトSUV
- ミドルSUV
- ラージSUV
どのタイプも走破性や快適性、機能性に優れていることは共通していますが、ボディサイズや構造、用途に応じて分類できます。
それぞれのボディタイプの特徴や主な車種をまとめてみました!
種類 | 全長 | ポイント | 主な車種 | 定員 |
軽SUV | 3.4m以下 | 小型で運転しやすい
手頃な価格 |
・ハスラー
・ジムニー ・EKクロス |
4人 |
コンパクトSUV | 4,300mm以下 | 街乗りもしやすい
小回りが利く |
・ライズ
・ヤリスクロス ・ヴェゼル |
5人 |
ミドルSUV | 4,300〜4,499mm | 大人4人でも乗車が楽
ロングドライブを楽に楽しめるものが多い |
・ハリアー
・CX-5 ・ZR-V |
5~7人 |
ラージSUV | 4,800mm以上 | 3列目シートを備えるモデルもある
積載量が多い |
・ランドクルーザープラド
・LX ・CX-60 |
5~7人 |
軽SUV
ベースは軽自動車で、SUVのような迫力ある外観に仕立て上げられた軽自動車のことを指します。
パワーや走行性能は従来のSUVと同様ですが、排気量などは軽自動車の規格通りで軽自動車の中では車高が高く、積載量も多いレジャーやアウトドアに便利なように作られています。
コンパクトSUV
小柄なボディですが車内は広く、大人5人でも余裕で乗れるサイズです。
車両価格は比較的安めに設定されており、燃費が良く維持費も安いことからSUVの入門車として人気があります。
ミドルSUV
悪路における走破性の高さはクロスカントリー車ほどではありませんが、コンパクトSUVや軽SUVよりも優れています。
デザイン性の高い車両が多く、世界的に人気のサイズで、コンパクトSUVよりも積載量が多く扱いやすいサイズ感でありながら、ロングドライブでも疲れないラグジュアリーさを兼ね備えたSUVです。
ラージSUV
3列シートを装備している車種が多く、大人数での移動には最適な車です。
車体が大きいので、車内はかなり広く快適な室内空間を満喫でき、長距離の移動であっても、後部座席の方は苦になりません。
車体が大きいのでどうしても取り回しが悪くなってしまい、車幅も広いため、感覚をつかむまでには多少の時間がかかるかもしれませんが、他のクラスのSUVよりも座面が高く、遠くまで見渡せるので運転はしやすいでしょう。
SUVの選び方
近年多くのSUVが発売されており、ボディサイズ、用途、性能や機能で選べるので、自分に合ったSUVを選べます!
ボディサイズで選ぶ
最近のSUVは多数のボディサイズが発売されているので、車体のサイズで選ぶ方法があります。
ボディサイズが大きくなるにつれ積載量は多くなりますが、車体が大きいと取り回しが悪くなり、車体価格が高値になります。
用途で選ぶ
普段利用するシーンを考えて選ぶ方法です。
通勤や買い物などの街乗りが多い方は軽SUVやコンパクトSUVを選んだり、キャンプや悪路を走ることが多いのならクロスカントリーSUVを選ぶと良いでしょう。
性能や機能で選ぶ
クロスオーバーSUVでも、現在は2WD(二輪駆動)と4WD(四輪駆動)を選べます。
「2WD」は前後どちらかのタイヤで駆動する方式で、「4WD」は4つのタイヤ全てが駆動する方式で、どちらも魅力ある駆動方式で、用途や目的によっては活躍の幅が広がります。
街乗りなら2WD、寒冷地やアウトドア中心なら4WDを選ぶと良いでしょう。
SUVのメリット・デメリット
自分の欲しいSUVがあってもメリット、デメリットを知っておくことで思わぬデメリットを生ずることがなくなります。
ここではSUVのメリット、デメリットを解説するので、購入を考えている方は参考にしてください!
メリット | デメリット |
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メリット
視界が広く運転しやすい
SUVの最大の特徴として最低地上高が高く作られており、座面が高くなることで視野が広がり、周囲の状況を把握できます。
荷物を多く積める
SUVはもともとアウトドアを意識して作られているので荷室が広く荷物を多く積めます。
アウトドアやスポーツなど、荷物をたくさん積む必要があるシーンに適しています。
デザインがスタイリッシュ
近年注目されているSUVは、各メーカーからさまざまなスタイリッシュなデザインが発売されており、デザイン性を重視する方に人気があります。
走破性の高さ
最低地上高が一般的な車より高く、馬力もあるため、山道や雪道など舗装されていない路面でも安心して走行できます。
デメリット
取り回しが悪い
ボディが大きく最低地上高の高いSUVは、立体駐車場の高さや幅の制限に引っかかり、停められない可能性があり、小回りが利きにくいので取り回しが悪くなります。
車両価格が高い
ハッチバックやセダンには、車両価格が150万円程度という車種がいくつもありますが、SUVはほとんどのモデルが200万円以上になります。
車体が大きく、装備が充実している車種が多いため、車両価格が高くなる傾向があります。
燃費が悪い
車体やパーツが大きいので車両全体として重量が重くなり、エンジンもパワー重視で、排気量も比較的大きなエンジンを使用するので、燃費が悪くなります。
・乗り降りしづらい
SUVは最低地上高が高いので小さなお子さんや、高齢の方が乗り降りしづらくなります。
人気のSUV車種10選!
ここでは国産車と外国車の人気のSUV車を10台選び、それぞれの特徴を紹介します!
ぜひSUVの購入を考えている方は参考にしてください!
スズキ ジムニー
出典 suzuki公式サイト
ジムニーは軽自動車でありながらクロスカントリーSUVのコンセプトを持つ車で話題の車です。
4WDシステムがあるので砂道、泥道、ぬかるみ、雪道など、ありとあらゆる悪路でもしっかりした走破性があり軽自動車とは思えないほどの実力があります。
スズキ ハスラー
出典 suzuki公式サイト
車体の色や装備、アイテムのカスタムが豊富なので自分らしい1台をつくれる車で、女子から人気のある車種です!
「遊べる軽自動車」というキャッチコピーの通り、日常使いからアウトドアまで幅広く対応しています。
トヨタ ライズ
出典 トヨタ自動車WEBサイト
最上級モデルでも200万円台で購入できることや、低燃費、積載量の多さ、5ナンバーに収まるサイズなので扱いやすく人気のある車です。
トヨタ ヤリスクロス
出典 トヨタ自動車WEBサイト
ヤリスクロスは低燃費で話題のコンパクトSUVです。
最も燃費の良いハイブリッド車の2WD(Xモデル)は30.8km/Lと世界トップレベルの低燃費で、どの世代にも人気のある車です。
トヨタ ハリアー
出典 トヨタ自動車WEBサイト
SUVをヒットさせた先駆者ともいえるハリアーは高級感があり洗脳されたデザインで、外見はもちろん内装も質感、細部までこだわり抜かれ男女共に人気のSUVです。
トヨタ RAV4
出典 トヨタ自動車WEBサイト
クラストップレベルの580リットルの容量がありキャンプやオフロードにも最適の1台です。
見た目はゴツゴツした無骨なデザインが男性に人気となっています。
レクサス LX
出典 LEXUS-LX
高級クロスオーバーSUVの「LX」はSUVの中でかなりの大型です。
車内が広いので大人が定員いっぱい乗ってもゆったり座れます。
快適に過ごせる室内空間に荷室容量までを1台の車で実現しています。
トヨタ ランドクルーザー
出典 トヨタ自動車WEBサイト
受注が停止になるくらい日本のみならず世界で人気のある車種です。
ボディの大きさから街乗りとしての用途には向きませんが、SUVの中でも特に悪路での走破性に優れていることや広い室内空間を備えています。
MINI COUNTRYMANE CLASSIC TRIM
出典 MINI Japan オフィシャルウェブサイト
電気自動車なので環境への意識が高い方にはとっておきの1台です。
外装、内装がスタイリッシュで無駄がないデザインで、交通状況やその時のニーズに合ったモードを自由に選べるので個性的な表情があります。
ポルシェ カイエン
出典 ポルシェジャパン
ドイツの自動車メーカーポルシェがはじめて製造した高級SUVで、新たな市場を開拓するために「新しい形のスポーツカー」をコンセプトに開発されました。
スポーツカーメーカーらしい高い走行性能を併せ持つ、スポーツカーとSUVを兼ね備えたモデルです。
まとめ
ここまでSUVが人気になった理由として、デザインやサイズ、性能が豊富で、どの世代にも好まれる車だということがわかりました。
しかし、ここまで選択肢が多くあると購入する際に迷ってしまいますよね。
欲しいSUVがあってもさまざまな種類のSUVがあり、各メーカーからも多く発売されているので、用途やサイズ、性能の特徴を踏まえて自分に合ったSUVを購入することをオススメします。
近年注目されているSUVは、シングル世代やファミリー、子離れ世代など、それぞれのライフスタイルにぴったりのSUVがきっと見つかるのではないでしょうか?
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